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2章 アニメ放送の地域格差はなぜなくならないか


   <<テレビ局支配からのアニメ開放 TOP>>
        ↑↑TOPに目次と各章へのリンク有り


アニメ放送の地域格差がなぜなくならないか。この原因は、大雑把にいうと次の2点だ。
①テレビ局がネット配信しない
②制作者側も全国に放送する気がない


よく言われていることだが、テレビ局はネット進出に及び腰だ。副業的な有料配信がある程度だろう。自らがネットに消極的なだけならまだいいが、ネットの成長の邪魔までしてくる。なぜだろうか。そこには腐りきったテレビ局のエゴがある。

まず基本的なことを確認しておくが、テレビ局には、NHKと民放がある。そして、民放の中には、キー局と地方局があり、他にも独立UHF放送局がある。
キー局とは、フジテレビ、TBS、テレビ東京、日本テレビ、テレビ朝日の5つを指す。地方局とは、これらのキー局のいずれかの系列の局だ。
一口に”テレビ局”と言っても、すべて考え方が同じというわけではないので注意。
例えば、NHKはネット進出にかなり前向きだったりする。

最も影響力の大きいキー局や地方局が、ネットの成長を快く思っていないのだ。ここからはテレビ局と言えば、基本的にキー局や地方局を指すので注意して欲しい。

ネットに消極的な理由として、テレビ局側は「著作権の権利処理が難しい」ということを挙げる。しかし、それは言い訳に過ぎない。理由はブログで……


テレビ放送との違いと言っても、ネット配信の場合は著作権者だけではなく著作隣接権者(演奏家やレコード会社)の許諾も必要、という程度のものなのだ。確かに多少面倒かもしれない。しかし、新しいビジネスに踏み込む際に、面倒だから止めよう、となるだろうか。

ある記事で、テレビ局関係者が試験的にネット配信をする時の様子が書かれていた。そこには「連絡が繋がらず許諾がとれないからこの部分は配信できない」みたいに、いかにもネット配信は難しいかのように話している部分があったが、ただテレビ局を正当化しているようにしか見えなかった。
というのも、許諾が必要な対象が個人であっても、ほとんどはどこかの事務所に所属しているだろうし、会社や事務所なら連絡がずっと繋がらないなど、そう頻繁にあるはずがないからだ。
結局、建前に過ぎないのだ。


では、本音はなんなのだろうか。それを知るには、まず地方局の経営を知る必要がある。

・地方局の経営
地方局は売上げの大部分を、キー局からの電波料に依存している。出来上がった番組を流すだけで、収益が得られる構造なのである。地方局ほど経営が楽な商売はない、とも言われている。
他にも、キー局が過去に放送した番組の再放送や、自分達で作った番組に地元企業のスポンサーを付けたりしている。

もし、ここでキー局がネット配信するようになったらどうなるだろうか。
まず一つは、地方の人もネットでキー局の番組が見れるようになるので、地方局の存在意義が薄れてしまう。して稼げる電波料が減ってしまう。
そして、ローカル番組を作っても制作力が弱いため、東京の面白い番組がネットで見られるようになることで、地方局の視聴率が下がり、広告収入が低下する。
このような理由から、地方局はキー局のネット進出にはかなり警戒しているのだ。副業的な有料ネット配信にすらクレームを入れたりするらしい。

もしかしたら、番組の少ない地方の人の中には、地方局は番組を増やすために色々がんばっているのかな、と期待している人もいるかもしれないが、実際はまったく逆である。
地方局こそが地方の人の選択肢を一番減らしたいのだ。
そもそも、キー局に依存したまま自己の経営努力を怠ってきたからこそ起こっている問題なのに、その上でなお自分達が楽して儲けるために、地方の人々の番組選択権を剥奪するなど許されるはずがない。
地方局はもはや自分達の利益しか見えていないのだろう。

・キー局は?
では、キー局はネット進出をしたいと思っているのだろうか。実はそういうわけでもないのである。
日本の広告費というのは、28.5%をテレビが占めている。次いで新聞が13.5%。インターネットが8.6%、雑誌が6.5%だ。ちなみに、インターネットは年々急増しており、それ以外は減少傾向である。
電通の2007年日本の広告費参照(pdf注意)

このデータからも分かるように、テレビがもっとも儲かるのだ。しかも、この業界であればキー局は圧倒的優位を保つことができる。独占状態なのだ。
仮に今からネット広告に本格的に取り組んでも、既存のネット企業に敵うはずもない。すでに検索連動広告などにかなりシェアを握られてしまい、今までどおりの優位が保てないのだ。

また、先ほど地方局が最もネット進出を警戒していると言ったが、キー局はそれぞれの系列地方局の株主となっているケースが大半なので、もともと利害関係を有しているとも言える。地方局を見捨てるわけにもいかないのだ。
このような理由から、キー局も地方局もネット進出を本気で考えてなどいないのだ。
(他にも理由はあるが、それはまたの機会)


アニメが地方で放送されない原因としては、テレビ局だけのせいにするわけにもいかない。というのも製作者側も全国で放送する気がないからだ。
現在の深夜アニメの制作では製作委員会方式が大半なので、その方式を前提として話を進める。
製作委員会方式では、基本的にテレビ局から放送枠を買うのでスポンサーを募集しない。資金の出し手は製作委員会自身ということになる。
全国に放送しようとした場合、放送枠の買取に多額の資金を要することになる。東京・大阪・名古屋周辺の大都市だけでも人口カバー率が50%を超えることを考えると、大都市圏だけの方がプロモーション効果としては効率がいいので、地方では放送する意思があまりないものと思われる。
また、地方の人の方が都会の人よりも深夜に見てくれる可能性が低いことや、アニメにお金を掛けるようなアニオタが少ないこともあるのではないだろうか。

①②を見てもらえればわかるように、端的に言うと地方のファンは切り捨てられているのが現状だ。地方ではネット配信されると視聴率が下がるから、プロモーションとしての費用対効果が見込めないから、という理由でだ。
これらを踏まえると、地方の人が違法アップロードされたアニメを見ることや、うp主に賞賛の声を上げることに関しては仕方ないように思う。

というのも、都会の人はただで見ていいのに、地方の人はお金を出さなければいけない理由を合理的に説明することなどできないのだ。納得させる説明などできないのだ。確かにこれは違法アップロードをすることを正当化する理由にはならない。しかし、違法アップロードされたものを見るなとは言えない根拠にはなりうるのだ。
結局、地方の人に対して容認するなら、都会の人は見たらダメ、とも言えないので、ニコニコの存在そのものや、ニコニコでの視聴を批判している人たちは正当性を欠くことになる。

※ニコニコでの視聴自体を批判している人に対しての反論は、”ダウンロード違法化 絶対阻止●反論&回答”の動画のコメントにあるtxtファイルにもあるので、興味のある人は見ておいて欲しい。
権利者よ 見てるか!
”著作権侵害ファイルが存在しないと不平等感が解消できない”こと自体が問題なのだ。いち早く解決を図るべきである。


[参照サイト]
ネット進出より“おいしい”キー局と地方局の関係
NBonlineは登録しないと途中までしか読めません。しかし、無料登録です。
アニメ「DEATH NOTE」北米でネット配信開始、日テレが配信権を許諾
アニメ・テレビ関係のよくある質問のQ&A
地方でアニメが放送されない理由など
インターネットテレビ wikipedia
ローカル局 wikipedia
民放キー局が系列を見捨てる? 番組のネット配信に地方局が警戒
ネット配信には著作隣接権者の許諾も必要
テレビはインターネットがなぜ嫌いなのか


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Comment

No title

地方格差はそもそも視聴者のわがまま。関東中心のチェーン店のファミレスに大阪支店がない!というのと同じ。
国営で全国的に公平な放送をしなければならない番組ならともかく、民間で利益出す事最優先なんだから義務だの責任だの論外。

次にネット関連は技術的問題と商売上の問題の両方ある。
技術的な問題とはサーバーの管理能力と維持費。見れない視聴者や画質が劣化した視聴者は問答無用で増設を要求するだろう。
第二に金の問題。ネット配信という危険な賭けに大手スポンサーや広告主がつくわけもない。例えいれてもCMうざいとか言い出すに決まってる。
テレビと同じ生放送を望むならこの壁はさらに厚くなると思われ。

というかアニメの地方格差を叫んでるオタクの人達が望むのは深夜帯の萌え系微少女系とかのオタ系アニメであり、
ゴールデンタイムで彼ら受けするアニメといえば銀魂やコナン、ハガレンくらいの週刊誌連載組しかない。
で、深夜アニメにそんな予算があるはずもない。これが現実である。
TV局の搾取がなくなってもこの業界的格差は埋まらない。
ネット視聴者に支持のあるアニメを夕方か夜に持ってきて、なお且つ一般受けもして数を増やし浸透させる。
ここまでしないと難しい。
ていうかアニメが子供とオタクの為のものという一般大衆の価値観が他の番組と同じ見方程度まで上がらないと無理。

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