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終章(前半) アニメDVD販売戦略(主に深夜アニメ)


   <<テレビ局支配からのアニメ開放 TOP>>
        ↑↑TOPに目次と各章へのリンク有り

少し前にネットラジオでアニメプロデューサー達が、違法アップロードのせいで売れなくなっている(他にも原因があることを認めつつも)、と言っていた。
1章でも触れたが、それは間違いだということをまず説明した上で、今後の戦略について話をしていく。

この点について議論が分かれるのは、すでに放送終了したアニメが全話アップロードされている状態についてだろう。
しかし、ダウンロードした人間に次の3点が当てはまらなければ損失に繋がることはない。

”すでに買おうと思っていた人”
もともと買おうと思ってなかった人は、その違法ファイルを見かけなければそのアニメを欲しいとも思ってなかった。

”コレクション化するものでも画質音質にこだわらない人”
そうでなければ40M程度のデータで満足することはない。

”アニメにお金を掛けるタイプの人”
そうじゃない人は、もともとアニメDVDを買わせること自体が非常に困難

加えて言うと、アニメにお金を掛けるタイプには、画質音質にこだわるタイプが多いと予想できる。よって、3つの条件が同時に満たされる可能性は極めて低い。
このようなことから分かるように、違法ファイルのダウンロードが売れなくさせるケースというのは、非常に限られた条件下でしか起こらない。
であれば、違法ファイルが、”画質・音質にこだわるタイプ”かつ”アニメにお金を掛けるタイプ”のような、ターゲット層の目に触れるメリットの方が大きいと考えた方が自然だ。
現に市場拡大していることについては、1章(ブログ)で述べた。

今挙げたケースよりも、これから挙げるケースの方が、損失に繋がっていないと言い切れる部分だろう。いや、むしろプラスになってるとさえ言える。そしてこの内容こそが、今後のアニメDVD戦略に必要なことなのだ。
それは”放送中のアニメを毎週違法アップロードしているケース”だ。
なぜこれがプラスになっているか、を理解してもらうためには、テレビ放送と比較する必要がある。

そもそも、なぜテレビ放送するのか。2章の地域格差のところでも話したが、プロモーション効果を見込んでだ。では、インターネットでの視聴は、プロモーション効果にはならないのだろうか。普通に考えれば、テレビで見た人は買いやすく、ネットで見ると買いにくい、とする根拠など何もない。ようするに、ネットで見てもらってもプロモーション効果は同じなわけだ。

ここで必ず反論が殺到するのが、”ネットだとダウンロードから保存できるじゃないか”ということだ。

今までの議論はいつもここで止まっていた。ダウンロードできるから権利者が被害を被っている、と言われてほとんど終わっていた。
どのメディアもその先の真実は出さないから、いつのまにか捻じ曲がった議論ばかりになる。だがしかし、それもこの動画で終わらせる。
ネットでは確かにダウンロードできるが……テレビなら録画できるではないか!
この”録画とダウンロードの差”にこそ、アニメDVDの未来がある。

・録画とダウンロード。どちらが悪?
どちらがDVD販売に悪影響を与えているかを考えるには、録画とダウンロードからの保存、それぞれ1件あたりどちらが悪影響を与えているか、ということと、それぞれの件数について考えていく必要がある。

まずは後者の件数についてだが、録画の方がダウンロードからの保存よりも圧倒的に多いと考えられる。(根拠はブログで……)

深夜アニメの平均視聴率は約2%。
ニコニコ動画では1話あたり10万再生くらい(2,3日で)。
視聴率2%とは一体どれくらいの人が見ているのだろうか。
関東圏の視聴率しかわからなかったりするので推測になるが、おそらく全国で100万人くらいだろう。

※関東の視聴率が2%とした場合。関西・名古屋地区も同じ視聴率と仮定。この主要3地区は2700~2800万世帯くらい。視聴率2%なら約55万世帯が見ていることになる。この3地区で日本人口の半分以上は含まれているようなので、全国で倍になることはない。さらに、他地区は放送されないエリアも大分含まれるので、100万世帯以下と推測できる。

ここで注意するのは、世帯数=見た人数じゃないということ。
ただ、ゴールデンタイムの番組と違い、時間的にも内容的にも複数で見ている人はそこまでいないだろうから、世帯数+ちょいくらいが見た人数となる。よって、100万人くらい、と推測した。
正確な数字は出しようがないので大雑把だが、ここで考えようとしていることの前提データとしては十分。
ただ、テレビの場合は、とりあえず付けてるだけ、という人も多いだろうから、実際はもっと少ない。

ニコニコ動画の再生数は、削除されるまでの短期間なら工作しないかぎり、重複して再生数が増えることはないので、そこまでの誤差はないはずだが、クリックしたけどほとんど見てない人も若干いると思われる。
しかし、3,4話以降は試し見は減っているだろうから、無視できるレベルだろう。

100万人くらいと思われるテレビ視聴者のうち、X人が録画していたとする。
そして、視聴してないけど録画はした人達をY人とする。
(録画のみの人は視聴率にカウントされていない)
ようするに、(X+Y)人が録画しているわけだ。深夜に放送する時点で、普通の生活をしてる人はなかなか見れないので、自然とYが大きくなることを頭に置いておいて欲しい。

それに比べて、ニコニコ動画からダウンロードして保存する人は、どんなに多く見積もっても1万人だろう。まあ、そんなにいないだろうが一応多めに見ておく。この人数をZ人としておく。

これらを踏まえて、X+Y<Zになることなどないと言っていい。

録画やダウンロードのデータがないので、具体的には出せないが、録画の方が多いこと自体は間違いない。
(視聴率2%なら、録画10万人以上いるのでは? とすると10倍以上の差があるかも)


次は1件あたりの録画やダウンロードがDVD販売に与える悪影響の比較。
まず、アニメDVD購入者層について確認しておく。言うまでもないが、次の条件が当てはまる人が主なターゲット層だ。

・コレクション化したい人
・高画質・高音質にこだわる人
・アニメにお金を掛けることにそこまで抵抗がない人

これを踏まえて次の図を見て欲しい。(図アップはしばらくお待ちを)

見て分かるように、テレビ放送を録画する層とアニメDVD販売のターゲット層は、最後の項目以外一致してしまう。逆に言えば、ダウンロードをしている人たちの方が、どちらにしても買ってくれない可能性が高いということだ。

ターゲット層の人達は、大多数が録画環境が整っているのだから、録画とダウンロードの両方できるのであれば録画を選ぶだろう。
※高額なアニメDVDを買うようなターゲット層が、録画機能をケチって再生専用機を買うなど、滅多にあることではない。所得の問題ではなく、深夜アニメを録画できるメリットを捨てて、DVD購入でしかコレクション化しない奇特な人は少ない、ということ。

この時に敢えて低画質・低音質のダウンロードを選ぶような人は、高画質・高音質に関心が薄いということなので、購買意欲が発生する期待値は録画派より低いのだ。

このことから分かるように、録画こそ、もろターゲット層に無料入手させて満足させてしまっている最大の原因なのである。
これらのことから、1件あたりの録画とダウンロードからの保存を比べた場合、録画の方が売れ行きに悪影響を与えていることは明らかだ。圧倒的だ。


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Comment

No title

「私的録音録画補償金制度」について勉強されるべきでは?

No title

ここ、計算の前提が間違ってる。
TVで録画をするのは「その日、その時間帯に見なかったら、二度と見られない」からだ。
ネットならいつでも見れる(削除される可能性はあるが)。つまり、計算の対象とすべきはダウンロードした人数ではなく、クリックした人数。
悪影響を与える人数はTVもネットも変わらないということになる。

No title

最近では高画質高音質を求める人間にとって、必ずしもDVDがそうだとは言えなくなっている。
なぜならデジタル放送にともないHD制作のアニメが作られるようになり、DVDよりも録画した放送番組のほうが高画質であるからだ。
制作サイドではそのような対処にあえてHD制作のものをダウンコンバートして品質を落としてDVD売り上げを狙う姑息な手段に出ているところもある。
DVDはすでに大量にリッピングされisoファイルはファイル共有サイトに垂れ流されている現状だ。そこでDVDに変わる次世代ディスクとしてBDというものがあるが、これに対してアニメ販売会社の多くが及び腰であるのが非常に残念だ。
DVDのようなリッピングされることもなく、たとえされたとしても何十GBものファイルをダウンロードしようとする人間は減り、コンテンツの品質の流出は少なくとも防ぐことができる。ハリウッドではその考えに沿って多くのコンテンツをBD化している。だが日本のアニメだけは一部を除いてほとんど見向きもしていない。
アニメDVDの売り上げがピーク時から少しずつ減少しているのは、コンテンツの多さのみではないことをアニメ販売戦略担当者は認識するべきである。

No title

どっちにしろ100万人もニコニコでアニメ見てないからTV録画の方が(ry

No title

録画数とダウンロード数の比較に関しては納得しかねた。

でも概ね同意。

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